WO2015016306A1 - 歯ブラシ - Google Patents

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Abstract

 本発明は、ヘッド部(12)の植毛面(12a)の中央領域に、任意の毛丈に揃えられて植設された第1の毛束群(16)と、第1の毛束群(16)よりも毛丈が高く揃えられ、第1の毛束群(16)を挟んでヘッド部(12)の先端(13)側と後端側とに設けられ、互いに離間した一対の第2の毛束群(18)と、第2の毛束群(18)よりも毛丈が高く揃えられ、一対の第2の毛束群(18)を挟んでヘッド部(12)の先端(13)側と後端側とに設けられ、互いに離間した一対の第3の毛束群(20)と、を有し、一対の第2の毛束群(18)及び一対の第3の毛束群(20)は、植毛面(12a)の中央方向を開放して第1の毛束群(16)を囲うように配置されている、歯ブラシ(1)に関する。

Description

歯ブラシ
 本発明は、歯ブラシに関する。
 本願は、2013年8月2日に、日本に出願された特願2013-161454号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
 歯ブラシにおいては、歯垢除去効果を高めるために様々な工夫がなされている。しかし、従来の歯ブラシでは、ヘッド部の植毛面に植設された毛束の毛先を全て歯にフィットさせることは難しい。そのため、ブラッシングの際に一部の毛束が局所的に大きく撓んだり、一部の毛束が歯に接触しなかったりすることで、特にブラッシングテクニックに乏しい使用者では歯間や歯面の隅等に歯垢が残りやすく、う蝕や歯周病の原因となっている。
 そこで、ヘッド部に植設した用毛の毛先を全体的に歯にフィットさせる歯ブラシとして、例えば、以下の歯ブラシが提案されている。
 植毛部の上面が、植毛部の外周から中心に向かって低くなるように臼状に窪ませた歯ブラシ(特許文献1)。
実開平5-39329号公報
 しかし、特許文献1の歯ブラシを用いた場合、歯面に毛先がフィットしやすいために歯面における歯垢除去効果は高いものの、歯間や歯頸部等の隙間から歯垢を除去することは難しい。
 本発明は、毛先が全体的に歯にフィットしやすく使用感に優れ、優れた歯垢除去効果を有し、歯面や、歯間、又は歯頸部等の隙間から効率良く歯垢を除去できる歯ブラシを提供する。
 本発明の歯ブラシは、以下の態様を有する。
[1]ヘッド部と、ハンドル部と、複数の用毛とを有する歯ブラシであって、
前記ヘッド部の植毛面に、前記複数の用毛を束ねた毛束が複数植設されており、
 前記植毛面の中央領域に、任意の毛丈に揃えられて植設された第1の毛束群と、
 前記第1の毛束群よりも毛丈が高く揃えられ、前記第1の毛束群を挟んで前記ヘッド部の先端側と後端側とに設けられ、互いに離間した一対の第2の毛束群と、
 前記第2の毛束群よりも毛丈が高く揃えられ、前記一対の第2の毛束群を挟んで前記ヘッド部の先端側と後端側とに設けられ、互いに離間した一対の第3の毛束群と、を有し、
 前記一対の第2の毛束群及び前記一対の第3の毛束群は、前記植毛面の中央方向を開放して前記第1の毛束群を長さ方向で囲うように配置されている、歯ブラシ。
[2]前記第2の毛束群の毛束の直径及び前記第3の毛束群の毛束の直径が、前記第1の毛束群の毛束の直径よりも小さい、[1]に記載の歯ブラシ。
[3]前記第1の毛束群が平面視でひし形となるように配置され、
 前記ひし形の2つの対角線が前記ヘッド部の長さ方向及び幅方向とそれぞれ平行になるように配列されている、[1]に記載の歯ブラシ。
[4]前記第1の毛束群が平面視で六角形となるように配置され、
 前記六角形の1つの対角線が前記ヘッド部の長さ方向と平行になるように配列されている、[1]に記載の歯ブラシ。
[5]前記第2の毛束群が、前記第1の毛束群を長さ方向で囲うように、平面視でV字状又は円弧状に配置されている、[1]に記載の歯ブラシ。
[6]前記第3の毛束群が、前記第1の毛束群及び前記第2の毛束群を長さ方向で囲うように、平面視でV字状又は円弧状に配置されている、[1]に記載の歯ブラシ。
[7]ヘッド部の植毛面に、複数の用毛を束ねた毛束が複数植設された歯ブラシにおいて、前記植毛面の中央領域に、任意の毛丈に揃えられて植設された第1の毛束群と、前記第1の毛束群よりも毛丈が高く揃えられ、前記第1の毛束群を挟んで前記ヘッド部の先端側と後端側とに設けられ、互いに離間した一対の第2の毛束群と、前記第2の毛束群よりも毛丈が高く揃えられ、前記一対の第2の毛束群を挟んで前記ヘッド部の先端側と後端側とに設けられ、互いに離間した一対の第3の毛束群と、を有し、前記一対の第2の毛束群及び前記一対の第3の毛束群は、前記植毛面の中央方向を開放して前記第1の毛束群を囲うように配置されていることを特徴とする歯ブラシ。
[8]前記第2の毛束群の毛束の直径及び前記第3の毛束群の毛束の直径が、前記第1の毛束群の毛束の直径よりも小さい、[7]に記載の歯ブラシ。
 本発明の歯ブラシは、毛先が全体的に歯にフィットしやすく使用感に優れ、優れた歯垢除去効果を有し、歯面や、歯間、又は歯頸部等の隙間から効率良く歯垢を除去できる。
本発明の第一の実施形態の歯ブラシにおけるヘッド部の平面図である。 図1のヘッド部の側面図である。 本発明の他の実施形態の歯ブラシにおけるヘッド部の平面図である。 図3のヘッド部の側面図である。 比較例1の歯ブラシにおけるヘッド部の平面図である。
 本発明において、「毛束群の毛丈を揃える」とは、目視において毛丈が揃えられていることを意味する。すなわち、各毛束の毛丈が完全に同一のものに加えて、毛丈がわずかに異なるものも含むものとする。毛丈が揃えられた毛束群における毛丈の誤差は、同一の毛束群における毛丈の長さ平均に対して、±10%以下が好ましく、±5%以下がより好ましい。
 また、ヘッド部における先端から後端に向かう方向を長さ方向、前記長さ方向に垂直な方向を幅方向とする。
<第一の実施形態>
 以下、本発明の第一の実施形態の歯ブラシについて、図1及び図2に基づいて説明する。
 本実施形態の歯ブラシ1は、長尺状のハンドル部10と、ハンドル部10の先端に設けられたヘッド部12とからなるハンドル体14を備えている。また、歯ブラシ1は、ヘッド部12の植毛面12aに、第1の毛束群16、第2の毛束群18及び第3の毛束群20を備えている。
[ハンドル体]
 ハンドル体14は、ハンドル部10とヘッド部12とが一体成形されたものである。
 ハンドル体14のハンドル部10とヘッド部12の形状及び大きさは特に限定されず、歯ブラシにおいて採用される通常の形状及び大きさを適宜採用できる。
 ハンドル体14は、例えば、樹脂を射出成形することにより得られる。ハンドル体14を形成する樹脂は、歯ブラシ1に求める剛性や機械特性等を勘案して決定される。例えば、曲げ弾性率(JIS K7203)が500~3000MPaの範囲にある高硬度樹脂が挙げられる。
 このような高硬度樹脂としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロへキシレンジメチレンテレフタレート(PCT)、ポリアセタール(POM)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、セルロースプロピオネート(CP)、ポリアリレート、ポリカーボネート、及びアクリロニトリル・スチレン共重合樹脂(AS)等が挙げられる。これらの樹脂は1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
[第1の毛束群]
 第1の毛束群16は、本発明に係る歯ブラシの使用時に、主に歯面に接し、歯面に付着した歯垢を除去する役割を果たす。
 第1の毛束群16は、ヘッド部12の植毛面12aの中央領域に、任意の毛丈に揃えられた複数の第1の毛束16aが植設されることで形成されている。すなわち、ヘッド部12の植毛面12aの中央領域に複数の第1の毛束16aが植設されることで第1の毛束群16が形成されており、かつ複数の第1の毛束16aは互いに毛丈が揃えられている。
 ここで「中央領域」とは、各毛束群(16、18及び20)をまとめて囲った植毛部を構成する毛束群の外周を囲った領域(すなわち、各毛束群(16、18及び20)を構成する毛束(16a、18a及び20a)のうち、最も外側に配置された毛束16a、18a及び20aの外側に接線を引いた場合に、接線で形成される領域)の中央に位置する領域であり、前記接線で形成される領域におけるヘッド部の長さ方向の中心線と幅方向の中心線とが交差する点を中心とする領域である。前記接線で形成される領域の、ヘッド部の長さ方向で最長の領域の長さに対する、中央領域のヘッド部の長さ方向で最長の領域の長さが占める割合は、30~50%が好ましい。
 この例の第1の毛束群16は、9本の第1の毛束16aからなり、それらの第1の毛束16aが平面視でひし形となるように千鳥状に配置されて形成されている。より具体的には、第1の毛束群16の平面視によるひし形の2つの対角線がヘッド部12の長さ方向と幅方向とそれぞれ平行になるように、各々の第1の毛束16aが配列されている。ここで「平面視」とは、植毛面12aを法線方向に見た場合を意味する。「ひし形」とは、4本の辺の長さがすべて等しい四角形を意味する。なお第1の毛束群16の平面視による形状は、第1の毛束群16を構成する毛束16aのうち、最も外側に配置された毛束16aの外側に接線を引いた場合に、接線で形成される形状を意味する。あるいは、第1の毛束群16を構成する毛束16aのうち、最も外側に配置された毛束16aの中心軸を結ぶ線を引いた場合に、この線で形成される形状を意味する。「千鳥状」とは、2列の毛束の関係において、一方の列の毛束間ピッチの約半分の位置に、他方の列の毛束を配置することをいう。
 第1の毛束群16を形成する第1の毛束16aの数は、9本には限定されず、8本以下でもよく、10本以上でもよい。第1の毛束群16を形成する第1の毛束16aの数は、第1の毛束16aの直径等を考慮して適宜設定すればよく、4~16本が好ましい。
 また、第1の毛束群16の平面視での形状は、ひし形には限定されず、正方形、六角形、円形、又は楕円形等であってもよい。
 第1の毛束16aは、複数の用毛が束ねられて形成されている。
 第1の毛束16aを形成する用毛としては、特に限定されず、例えば、毛先に向かって漸次縮径して先端が先鋭化された用毛(テーパー毛)、毛先に向かって漸次縮径し、テーパー毛よりも先端径が太い用毛(セミテーパー毛)、及び毛先の丸め部を除いて外径がほぼ同一である用毛(ストレート毛)が挙げられる。セミテーパー毛は、例えば、テーパー毛の先端を部分的に削り取ることや、化学処理時の処理条件(時間)を調整することで得られる。
 第1の毛束16aは、テーパー毛のみで形成されていてもよく、セミテーパー毛のみで形成されていてもよく、ストレート毛のみで形成されていてもよく、テーパー毛、ストレート毛、セミテーパー毛のうち2種以上を組み合わせて形成されていてもよい。第1の毛束16aは、歯面に付着している歯垢の除去効果が高くなる点から、ストレート毛又はセミテーパー毛で形成されていることが好ましい。
 用毛の材質としては、特に限定されず、歯ブラシの用毛に通常使用されるものが使用できる。例えば、6-12ナイロン、及び6-10ナイロン等のポリアミド、PET、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、及びポリブチレンナフタレート(PBN)等のポリエステル、PP等のポリオレフィン、並びにオレフィン系エラストマー、及びスチレン系エラストマー等の樹脂材料が挙げられる。これらの樹脂材料は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
 用毛の横断面形状は、円形が好ましい。なお、用毛の断面形状は円形には限定されず、例えば、楕円形、多角形(例えば、三角形、四角形、五角形、又は六角形等。)、又は異形(例えば、星形、三つ葉のクローバー形、又は四つ葉のクローバー形等。)等であってもよい。
 第1の毛束16aを形成する用毛の数は、用毛径と用毛の太さを勘案して適宜設定すれば良い。例えば、第1の実施形態であれば、20~28本が好ましく、22~28本がより好ましい。
 第1の毛束16aでは、使用感や、刷掃感、清掃効果、又は耐久性等を考慮して、太さの異なる複数本の用毛を任意に組み合わせて用いてもよい。
 第1の毛束群16における毛束16a間の最短の距離、すなわち、毛束16aの中心軸から、隣接した毛束16aの中心軸までの距離は、群内の最短のところで1.4~2.8mmであることが好ましく、1.7~2.5mmであることがより好ましい。
[第2の毛束群]
 第2の毛束群18は、ヘッド部12の植毛面12aにおいて、第1の毛束群16を挟んで、ヘッド部12の先端13側と後端側とに一対に設けられている。一対の第2の毛束群18は、互いに離間している。つまり、一対の第2の毛束群18を形成する第2の毛束18aは、第1の毛束群16の幅方向の両側を囲うようには配置されず、長さ方向の両側を囲うように配置されている。
 このように、第1の毛束群16の幅方向の両側を囲うように第2の毛束18aが配置されないようになっていることで、一対の第2の毛束群18のうち、各々の第2の毛束18aの毛先が歯間や歯頸部等の隙間に入りやすくなる。その結果、第2の毛束群18によって、歯間や歯頸部等の隙間に存在する歯垢を効率良く掻き出して除去することが可能となる。
 第2の毛束群18を形成する第2の毛束18aは、ヘッド部12の植毛面12aの中央領域に植設されていてもよい。
 第2の毛束群18は、複数の第2の毛束18aが植設されることで形成されており、それら複数の第2の毛束18aの毛丈が第1の毛束群16の毛丈よりも高く揃えられている。これにより、第1の毛束群16と第2の毛束群18の境界部分には段差が形成されている。第1の毛束群16と第2の毛束群18に段差が形成されていることで、歯間や歯頸部等の隙間に存在する歯垢を効率良く掻き出すことができるため、歯垢除去効果が高くなる。
 第2の毛束群18は、植毛面12aの中央方向を開放して第1の毛束群16を長さ方向で囲うように、それぞれの第2の毛束18aが配列されることで形成されている。具体的には、この例では、第2の毛束群18は、植毛面12aの中央方向を開放して第1の毛束群16を長さ方向で囲むように、平面視でV字状に配置されている。ここで、「中央方向を開放する」とは、第2の毛束群18が、幅方向に対して平行に(幅方向に直線的に)配置されておらず、かつ、第2の毛束群18のうち、植毛面の幅方向の両端に配置された毛束18aが、中央に配置された毛束18aよりも中央領域の中心に近い位置に配置されていることを意味する。具体的には、ヘッド部12を側面から見たときに、第1の毛束群16と第2の毛束群18とが長さ方向に重ならない領域と、第1の毛束群16と第2の毛束群18とが長さ方向に重なる領域と、が存在することを意味する。ヘッド部12を側面から見たときに、第1の毛束群16と第2の毛束群18とが長さ方向に重なる領域の幅は、前記領域1つあたり0.0~3.0mmであることが好ましい。
 また、この例のV字状の第2の毛束群18の角度(V字形状の内角)は、第1の毛束群16のひし形における第2の毛束群18側の二辺のなす角度と異なっている。
 なお、V字状の第2の毛束群18の角度は、第1の毛束群16のひし形における第2の毛束群18側の二辺のなす角度と同じでもよい。
 第2の毛束群18が、前記のように植毛面12aの中央方向を開放して第1の毛束群16を長さ方向で囲うように配置されていることで、第2の毛束群18によって掻き出している歯垢等の汚れが第2の毛束群18の幅方向の中央部分に集まりやすくなる。そのため、第2の毛束群18で掻き出している途中に第2の毛束群18の幅方向の両側から汚れが逃れて、歯間等の隙間に残ることを抑制できる。
 また、この例では、第2の毛束群18の各々の第2の毛束18aは、第1の毛束群16の第1の毛束16aも含めて、千鳥配置となるように配置されているが、このような配列には限定されない。
 第2の毛束群18の配列形状は、V字状には限定されず、例えば、円弧状等であってもよい。
 第2の毛束群18の配列形状は、歯間や歯頸部等の隙間から歯垢を掻き出す効果が高い点から、V字状が好ましい。
 この例では、1つの第2の毛束群18において、5本ずつの第2の毛束18aが長さ方向に二重(二列)に合計10本配置されている。
 第2の毛束群18を形成する第2の毛束18aの数は、10本には限定されず、9本以下でもよく、11本以上でもよい。第2の毛束群18を形成する第2の毛束18aの数は、第2の毛束18aの直径等を考慮して適宜設定すればよく、3~18本が好ましく、5~10本がより好ましい。
 また、第2の毛束群18は、第2の毛束18aが長さ方向に一重(一列)に配置されて形成されていてもよく、三重以上(三列以上)に配置されて形成されていてもよい。
 第2の毛束18aが複数列配置されている場合、先端側又は後端側の毛束18aの毛丈が、中央領域側の列の毛束18aの毛丈よりも長くなるように形成されていてもよい。
 一対の第2の毛束群18の態様は、本発明の効果を損なわない範囲であれば、対称になっていなくてもよい。すなわち、先端側の第2の毛束群18と後端側の第2の毛束群18とは、本発明の効果を損なわない範囲であれば、態様が異なっていてもよい。ここで「対称」とは、植毛面12aの中心を通り、且つ幅方向に引いた線を軸として左右対称であること(線対称であること)を意味する。
 例えば、先端側の第2の毛束群18と後端側の第2の毛束群18とは、第2の毛束18aの本数が異なっていてもよく、第2の毛束18aの配列形状が異なっていてもよい。
 一対の第2の毛束群18は、第2の毛束18aの本数、配列形状が同じで対称であることが好ましい。
 第2の毛束18aは、複数の用毛が束ねられて形成されている。
 第2の毛束18aを形成する用毛としては、特に限定されず、例えば、第1の毛束16aで挙げたものが挙げられる。
 第2の毛束18aは、テーパー毛のみで形成されていてもよく、セミテーパー毛のみで形成されていてもよく、ストレート毛のみで形成されていてもよく、テーパー毛、ストレート毛、セミテーパー毛のうち2種以上を組み合わせて形成されていてもよい。第2の毛束18aは、歯間や歯頸部等の隙間に存在する歯垢の除去効果が高くなる点から、テーパー毛で形成されていることが好ましい。
 第2の毛束18aを形成する用毛の横断面形状は、例えば、第1の毛束16aで挙げたものが挙げられ、円形が好ましい。
 第2の毛束18aでは、使用感や、刷掃感、清掃効果、又は耐久性等を考慮して、太さの異なる複数本の用毛を任意に組み合わせて用いてもよい。
 第2の毛束18aは、第1の毛束16aよりも撓みやすいことが好ましい。これにより、第2の毛束18aの毛先が歯間や歯頸部の隙間に入りやすくなり、歯垢除去効果が高まる。
 第2の毛束18aを形成する用毛の数は、第2の毛束18aの直径を所望の値とするように適宜設定すればよい。例えば、10~15本が好ましく、11~14本がより好ましい。
 第2の毛束群18における毛束18a間の最短距離、すなわち、毛束18aの中心軸から隣接した毛束18aの中心軸までの距離は、最短のところで1.4~2.8mmであることが好ましく、1.8~2.2mmであることがより好ましい。
 第2の毛束18aと第1の毛束16aとの距離、すなわち、第2の毛束18aの中心軸から隣接した第1の毛束16aの中心軸までの距離は、1.5~4.0mmであることが好ましく、2.5~3.2mmであることがより好ましい。
[第3の毛束群]
 第3の毛束群20は、ヘッド部12の植毛面12aにおいて、第1の毛束群16及びこれを挟んだ一対の第2の毛束群18を先端側と後端側とから挟んで、ヘッド部12の先端13側と後端側とに一対に設けられている。一対の第3の毛束群20は、互いに離間している。つまり、一対の第3の毛束群20を形成する第3の毛束20aは、第1の毛束群16の幅方向の両側及び第2の毛束群18の幅方向の両側を囲むようには配置されないようになっている。
 このように、第1の毛束群16の幅方向の両側及び第2の毛束群18の幅方向の両側を囲うように第3の毛束20aが配置されないようになっていることで、第2の毛束群18と同様に各々の第3の毛束20aの毛先が歯間や歯頸部等の隙間に入りやすくなり、その結果、歯垢の除去効率が高まる。
 第3の毛束群20を形成する第3の毛束20aは、ヘッド部12の植毛面12aの中央領域に植設されていてもよい。
 第3の毛束群20は、複数の第3の毛束20aが植設されることで形成されており、それら複数の第3の毛束20aの毛丈が第2の毛束群18の毛丈よりも高く揃えられている。これにより、第2の毛束群18と第3の毛束群20の境界部分には段差が形成されている。第2の毛束群18と第3の毛束群20に段差が形成されていることで、歯間や歯頸部等の隙間に存在する歯垢を効率良く掻き出すことができるため、歯垢除去効果が高くなる。
 第3の毛束群20は、植毛面12aの中央方向を開放して、第2の毛束群18の外側(先端側及び後端側)で第1の毛束群16を長さ方向で囲うように、それぞれの第3の毛束20aが配列されることで形成されている。つまり、第3の毛束群20は、第1の毛束群16及び第2の毛束群18を長さ方向で囲うように形成されている。ここで、「中央方向を開放する」とは、第3の毛束群20が、幅方向に対して平行に(幅方向に直線的に)配置されておらず、かつ、第3の毛束群20のうち、幅方向の両端に配置された毛束20aが、中央に配置された毛束20aよりも中央領域側に配置されていることを意味する。具体的には、ヘッド部12を側面から見たときに、第2の毛束群18と第3の毛束群20とが長さ方向に重ならない領域と、第2の毛束群18と第3の毛束群20とが長さ方向に重なる領域と、が存在することを意味する。
 第2の毛束群18と第3の毛束群20とが長さ方向に重なる領域の幅は、前記領域1つあたり0.0~3.5mmであることが好ましい。
 具体的には、この例では、第3の毛束群20は、植毛面12aの中央方向を開放して第2の毛束群18の外側(先端側及び後端側)で第1の毛束群16を長さ方向で囲むように、V字状に配置されている。また、この例のV字状の第3の毛束群20の角度は、第2の毛束群18の角度と同じになっている。
 なお、V字状の第3の毛束群20の角度は、第2の毛束群18の角度と異なっていてもよい。
 このように、第3の毛束群20が植毛面12aの中央方向を開放して第1の毛束群16を長さ方向で囲うように配置されていることで、第2の毛束群18と同様に、第3の毛束群20の幅方向の両側から汚れが逃れ難くなるため、歯垢除去効果が高まる。
 また、この例では、第3の毛束群20の各々の第3の毛束20aは、第1の毛束群16の第1の毛束16a及び第2の毛束群18の第2の毛束18aも含めて、千鳥配置となるように配置されているが、このような配列には限定されない。
 第3の毛束群20の配列形状は、V字状には限定されず、例えば、円弧状であってもよい。
 第3の毛束群20の配列形状は、歯間や歯頸部等の隙間から歯垢を掻き出す効果が高い点から、V字状が好ましい。
 この例では、1つの第3の毛束群20において、5本の第3の毛束20aが長さ方向に一重(一列)に配置されている。
 第3の毛束群20を形成する第3の毛束20aの数は、5本には限定されず、4本以下でもよく、6本以上でもよい。第3の毛束群20を形成する第3の毛束20aの数は、第3の毛束20aの直径等を考慮して適宜設定すればよく、3~18本が好ましく、5~10本がより好ましい。
 また、第3の毛束群20は、第3の毛束20aが長さ方向に二重以上(二列以上)に配置されて形成されていてもよい。
 第3の毛束20aが複数列配置されている場合、先端側又は後端側の毛束20aの毛丈が、中央領域側の列の毛束20aの毛丈よりも長くなるように形成されていてもよい。
 第3の毛束群20は、第2の毛束群18よりも列の数が少ない方が好ましい。
 一対の第3の毛束群20の態様は、本発明の効果を損なわない範囲であれば、対称になっていなくてもよい。すなわち、先端側の第3の毛束群20と後端側の第3の毛束群20とは、本発明の効果を損なわない範囲であれば、態様が異なっていてもよい。
 例えば、先端側の第3の毛束群20と後端側の第3の毛束群20とは、第3の毛束20aの本数が異なっていてもよく、第3の毛束20aの配列形状が異なっていてもよい。
 一対の第3の毛束群20は、第3の毛束20aの本数、配列形状が同じで対称であることが好ましい。
 第3の毛束20aは、複数の用毛が束ねられて形成されている。
 第3の毛束20aを形成する用毛としては、特に限定されず、例えば、第3の毛束20aで挙げたものが挙げられる。
 第3の毛束20aは、テーパー毛のみで形成されていてもよく、セミテーパー毛のみで形成されていてもよく、ストレート毛のみで形成されていてもよく、テーパー毛、ストレート毛、及びセミテーパー毛のうち2種以上を組み合わせて形成されていてもよい。第3の毛束20aは、歯間や歯頸部等の隙間に存在する歯垢の除去効果が高くなる点から、テーパー毛で形成されていることが好ましい。
 第3の毛束20aを形成する用毛の横断面形状は、例えば、第1の毛束16aで挙げたものが挙げられ、円形が好ましい。
 第3の毛束20aでは、使用感や、刷掃感、清掃効果、又は耐久性等を考慮して、太さの異なる複数本の用毛を任意に組み合わせて用いてもよい。
 第3の毛束20aは、第1の毛束16aよりも撓みやすいことが好ましい。これにより、第3の毛束20aの毛先が歯間や歯頸部の隙間に入りやすくなり、歯垢除去効果が高まる。
 第3の毛束20aを形成する用毛の数は、用毛径と用毛の太さを勘案して適宜設定すればよい。例えば、第1の実施形態であれば、10~15本が好ましく11~14本がより好ましい。
 第3の毛束群20における毛束20a間の最短距離、すなわち、毛束20aの中心軸から隣接した毛束20aの中心軸までの距離は、最短のところで1.4~2.8mmであることが好ましく、1.8~2.2mmであることがより好ましい。
 第3の毛束20aと第2の毛束18aとの距離、すなわち、第3の毛束20aの中心軸から隣接した第2の毛束18aの中心軸までの距離は、1.2~4.0mmであることが好ましく、1.7~3.2mmであることがより好ましい。
 前記したように、歯ブラシ1では、第1の毛束群16を挟むように、第1の毛束群16よりも毛丈が高い一対の第2の毛束群18が設けられ、さらに第2の毛束群18を挟むように、第2の毛束群18よりも毛丈が高い一対の第3の毛束群20が設けられている。これにより、歯ブラシ1では、植毛面12aの中央領域からヘッド部12の先端13側及び後端側に向かって段階的に毛丈が高くなっている。
[毛束群の寸法]
 第1の毛束群16の毛丈d1(図2)は、適宜設定でき、7~12mmが好ましく、8~11mmがより好ましい。第1の毛束群16の毛丈d1が下限値未満になると、毛が撓まなさ過ぎる為、歯肉に当たった時に痛みを感じることがある。また、磨き心地が悪くなることがある。第1の毛束群16の毛丈d1が上限値を超えると、口腔内操作性が悪くなることがある。
 第2の毛束群18の毛丈d2(図2)は、第1の毛束群16の毛丈d1よりも高くなるように揃えられている。
 第1の毛束群16の毛丈d1に対する第2の毛束群18の毛丈d2の差(d2-d1)は、0.5~3.0mmが好ましく、0.5~2.0mmがより好ましい。差(d2-d1)が下限値未満になると、第2の毛束が歯間や歯頸部に進入しにくくなる。前記差(d2-d1)が上限値を超えると、第1の毛束が歯面に当たらなかったり、第2の毛束が歯肉に当たって痛みを感じることがある。
 第3の毛束群20の毛丈d3(図2)は、第2の毛束群18の毛丈d2よりも高くなるように揃えられている。
 第2の毛束群18の毛丈d2に対する第3の毛束群20の毛丈d3の差(d3-d2)は、0.5~3.0mmが好ましく、0.5~2.0mmがより好ましい。前記差(d3-d2)が下限値未満になると、第3の毛束が歯間や歯頸部に進入しにくくなる。前記差(d3-d2)が上限値を超えると、第1の毛束が歯面に当たらなかったり、第3の毛束が歯肉に当たって痛みを感じることがある。
 ここで「毛丈」とは、各毛束群における毛束の長さの平均値を意味する。
 第2の毛束18a及び第3の毛束20aの直径は、第1の毛束16aの直径よりも小さいことが好ましい。これにより、第1の毛束16aによって歯面の歯垢を充分に除去すると共に、第2の毛束18a及び第3の毛束20aの毛先を歯間や歯頸部等の隙間に挿入して前記隙間の歯垢を除去することが容易になる。
 第1の毛束16aの直径は、1.0~2.0mmが好ましく、1.4~1.8mmがより好ましい。第1の毛束16aの直径が下限値未満になると、歯面の歯垢の除去効果が低下するおそれがある。第1の毛束16aの直径が上限値を超えると、撓まなさ過ぎて使用感を損ねるおそれがある。
 第2の毛束18aの直径は、1.0~1.6mmが好ましく、1.1~1.3mmがより好ましい。第2の毛束18aの直径が下限値未満になると、清掃力が低下するおそれがある。第2の毛束18aの直径が上限値を超えると、撓まなさ過ぎて使用感を損ねる。
 第3の毛束20aの直径の好ましい範囲は、第2の毛束18aの直径の好ましい範囲と同様である。第3の毛束20aの直径は、第2の毛束18aの直径よりも小さくてもよい。
 第1の毛束16aを形成する用毛の直径は、0.12~0.26mmが好ましく、0.15~0.23mmがより好ましい。第1の毛束16aを形成する用毛の直径が0.12mm未満であると、用毛がやわらか過ぎて歯面の清掃力が低下する。第1の毛束16aを形成する用毛の直径が0.26mmを超えると、使用感を損ねる。
 第2の毛束18aを形成する用毛の直径は、0.12~0.26mmが好ましく、0.15~0.23mmがより好ましい。第2の毛束18aを形成する用毛の直径が0.12mm未満であると、毛束が撓み過ぎて清掃力が低下する。第2の毛束18aを形成する用毛の直径が0.26mmを超えると、歯ぐきに痛みを感じることがあり、使用感を損ねる。
 第3の毛束20aを形成する用毛の直径は、0.12~0.26mmが好ましく、0.15~0.23mmがより好ましい。第3の毛束20aを形成する用毛の直径が0.12mm未満であると、毛束が撓み過ぎて清掃力が低下する。第3の毛束20aを形成する用毛の直径が0.26mmを超え、且つ第3の毛束20aを植設する穴の直径が大きすぎると、歯ぐきに痛みを感じることがあり、使用感を損ねる。
 各毛束群(16、18、及び20)をまとめて囲った植毛部を構成する毛束群の外周を囲った領域(すなわち、各毛束群(16、18及び20)を構成する毛束(16a、18a及び20a)のうち、最も外側に配置された毛束16a、18a及び20aの外側に接線を引いた場合に、接線で形成される領域)の面積に対する、第1の毛束群16が占める面積は、10~50面積%が好ましく、20~30面積%がより好ましい。
 各毛束群(16、18、及び20)をまとめて囲った植毛部を構成する毛束群の外周を囲った領域の面積に対する、第2の毛束群18が占める面積は、10~50面積%が好ましく、30~45面積%がより好ましい。
 各毛束群(16、18、及び20)をまとめて囲った植毛部を構成する毛束群の外周を囲った領域の面積に対する、第3の毛束群20が占める面積は、10~50面積%が好ましく、12~30面積%がより好ましい。
[製造方法]
 歯ブラシ1の製造方法は、それぞれ所定の寸法の第1の毛束16a、第2の毛束18a及び第3の毛束20aを、所定の位置に植設して第1の毛束群16、第2の毛束群18及び第3の毛束群20を形成する以外は、公知の方法を採用できる。
 例えば、毛束の植設方法としては、平線を打ち込む方法、又は熱溶着する方法等、公知の方法を採用できる。
 毛束を植設する際の穴の直径は、植設する毛束の直径に応じて適宜設定すればよい。
 以上説明した本発明の歯ブラシ1では、第1の毛束群16、第2の毛束群18及び第3の毛束群20によって、植毛面12aの中央領域からヘッド部12の先端13側及び後端側に向かって段階的に毛丈が高くなっているため、ブラッシングの際に毛先が全体的に歯にフィットする。これにより、使用感に優れ、歯面の歯垢を第1の毛束群16によって除去しつつ、一対の第2の毛束群18と一対の第3の毛束群20によって、歯間や歯頸部等の隙間の歯垢を掻き出して除去することができる。
 また、第2の毛束群18と第3の毛束群20が、中央方向を開放して第1の毛束群16を長さ方向で囲うように配置されていることで、歯間や歯頸部等の隙間から歯垢を掻き出す際に第2の毛束群18と第3の毛束群20から歯垢を逃し難くなっているため、高い歯垢除去効果が得られる。
<他の実施形態>
 なお、本発明の歯ブラシは、前記した歯ブラシ1には限定されない。
 例えば、本発明の歯ブラシは、図3及び図4に例示した歯ブラシ2であってもよい。図3及び図4における図1及び図2と同じ部分には同符号を付して説明を省略する。
 歯ブラシ2は、14本の第1の毛束16bが平面視で六角形状となるように千鳥状に配置されて第1の毛束群16Aが形成され、かつ第1の毛束16bの直径が第2の毛束18a及び第3の毛束20aの直径と同じである以外は、歯ブラシ1と同じである。「六角形」は、6つの辺の長さが同一であってもよく、異なっていてもよい。
 歯ブラシ2においても歯ブラシ1と同様に、ブラッシングの際に毛先が全体的に歯にフィットして使用感に優れ、歯面や、歯間、又は歯頸部等の隙間の歯垢を効率良く除去できる。
 図3の歯ブラシ2では、六角形の1つの対角線がヘッド部の長さ方向と平行になるように配列されているが、六角形の1つの対角線がヘッド部の幅方向と平行になるように配列されていてもよい。この場合、第2の毛束群18は第1の毛束群16を長さ方向で囲うように、六角形の3辺の形状に合わせて角括弧状であってもよいし、V字状であってもよいし、円弧状であってもよい。第3の毛束群20も同様に、角括弧状であってもよいし、V字状であってもよいし、円弧状であってもよい。
 また、第1の毛束16bの直径は、歯ブラシ1と同様であってもよい。
 他の実施形態として、第1の毛束16bが平面視で正方形であり、かつ正方形の2つの対角線がヘッド部の幅方向及び長さ方向と平行になるように配列されていてもよい。この場合、第2の毛束群18は第1の毛束群16を長さ方向で囲うように、正方形の2辺の形状に合わせてV字状(好ましくはL字状)であってもよいし、円弧状であってもよい。第3の毛束群20も同様に、V字状(好ましくはL字状)であってもよいし、弧状であってもよい。
 また、第1の毛束16bが平面視で円形であってもよい。この場合、第2の毛束群18は第1の毛束群16を長さ方向で囲うように、円弧状であってもよいし、V字状であってもよい。第3の毛束群20も同様に、円弧状であってもよいし、V字状であってもよい。
 また、第1の毛束16bが平面視で楕円形であり、かつ楕円形の短径がヘッド部の幅方向になるように配列されていてもよく、長さ方向になるように配列されていてもよい。この場合、第2の毛束群18は第1の毛束群16を長さ方向で囲うように、円弧状であってもよいし、V字状であってもよい。第3の毛束群20も同様に、円弧状であってもよいし、V字状であってもよい。
 以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[使用感の評価]
 10人のモニターが各例の歯ブラシで口腔内を清掃し、その際の歯頸部、歯面及び歯間の清掃実感、並びに歯ブラシの当たり心地(フィット感)を下記の評価基準で評価した。
(歯頸部、歯面、歯間の清掃実感)
 5点:非常に感じる。
 4点:やや感じる。
 3点:感じる。
 2点:あまり感じない。
 1点:感じない。
 モニター10人の平均点が4.0以上を◎、平均点3.0以上4.0未満を○、平均点2.0以上3.0未満を△、平均点2.0未満を×とした。
(フィット感)
 5点:非常に感じる。
 4点:やや感じる。
 3点:感じる。
 2点:あまり感じない。
 1点:感じない。
 モニター10人の平均点が4.0以上を◎、平均点3.0以上4.0未満を○、平均点2.0以上3.0未満を△、平均点2.0未満を×とした。
(総合評価)
 ◎:全て◎。
 ○:○が一番低い評価。
 △:△が一番低い評価。
 ×:×が1つでもある場合。
[用毛]
 本実施例に用いた用毛は以下のとおりである。
 テーパー毛(ST):PBT製。
 セミテーパー毛(SST):PBT製。
[実施例1]
 表1に示す仕様に従い、PP製のハンドル体に毛束を植設して、図1及び図2の歯ブラシ1を得た。
[実施例2]
 表1に示す仕様に従い、PP製のハンドル体に毛束を植設して、図3及び図4の歯ブラシ2を得た。
[比較例1]
 表1に示す仕様に従い、PP製のハンドル体に毛束を植設して、図5の歯ブラシ101を得た。
 歯ブラシ101は、第1の毛束群116と、第1の毛束群116を挟んでヘッド部12の先端側と後端側に一対に設けられた第2の毛束群118と、第2の毛束群118を挟んでヘッド部12の先端側と後端側に一対に設けられた第3の毛束群120と、を有する。
 第1の毛束群116は、第1の毛束116aが幅方向に5本、長さ方向に3本の5列×3行に植設されて形成されている。第2の毛束群118は、第2の毛束118aが幅方向に5本、長さ方向に2本の5列×2行に植設されて形成されている。第3の毛束群120は、第3の毛束120aが幅方向に4本、長さ方向に1本の4列×1行に植設されて形成されている。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 表1に示すように、植毛面の中央領域から先端側及び後端側に向かうにつれて段階的に毛丈を高くし、第2の毛束群及び第3の毛束群を、植毛面の中央方向を開放して第1の毛束群を長さ方向で囲うように配置した実施例1及び2では、フィット感に優れ、また清掃実感も高く歯垢除去効果が高かった。
 一方、第2の毛束群及び第3の毛束群を、植毛面の中央方向を開放する配列とせず、幅方向に直線的に配置した比較例1では、フィット感が劣っており、また清掃実感も低く歯垢除去効果が劣っていた。
 本発明の歯ブラシは、毛先が全体的に歯にフィットしやすく使用感に優れ、優れた歯垢除去効果を有し、歯面や、歯間、又は歯頸部等の隙間から効率良く歯垢を除去できる。
 1、2 歯ブラシ
 10 ハンドル部
 12 ヘッド部
 13 先端
 14 ハンドル体
 16、16A 第1の毛束群
 16a、16b 第1の毛束
 18 第2の毛束群
 18a 第2の毛束
 20 第3の毛束群
 20a 第3の毛束

Claims (6)

  1.  ヘッド部と、ハンドル部と、複数の用毛とを有する歯ブラシであって、
     前記ヘッド部の植毛面に、前記複数の用毛を束ねた毛束が複数植設されており、
     前記植毛面の中央領域に、任意の毛丈に揃えられて植設された第1の毛束群と、
     前記第1の毛束群よりも毛丈が高く揃えられ、前記第1の毛束群を挟んで前記ヘッド部の先端側と後端側とに設けられ、互いに離間した一対の第2の毛束群と、
     前記第2の毛束群よりも毛丈が高く揃えられ、前記一対の第2の毛束群を挟んで前記ヘッド部の先端側と後端側とに設けられ、互いに離間した一対の第3の毛束群と、を有し、
     前記一対の第2の毛束群及び前記一対の第3の毛束群は、前記植毛面の中央方向を開放して前記第1の毛束群を長さ方向で囲うように配置されている、歯ブラシ。
  2.  前記第2の毛束群の毛束の直径及び前記第3の毛束群の毛束の直径が、前記第1の毛束群の毛束の直径よりも小さい、請求項1に記載の歯ブラシ。
  3.  前記第1の毛束群が平面視でひし形となるように配置され、
     前記ひし形の2つの対角線が前記ヘッド部の長さ方向及び幅方向とそれぞれ平行になるように配列されている、請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  4.  前記第1の毛束群が平面視で六角形となるように配置され、
     前記六角形の1つの対角線が前記ヘッド部の長さ方向と平行になるように配列されている、請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  5.  前記第2の毛束群が、前記第1の毛束群を長さ方向で囲うように、平面視でV字状又は円弧状に配置されている、請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  6.  前記第3の毛束群が、前記第1の毛束群及び前記第2の毛束群を長さ方向で囲うように、平面視でV字状又は円弧状に配置されている、請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
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